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アクアタウン橋梁

アクアタウン橋梁

概要

アクアタウン橋梁は、公道から民間施設への進入路橋として計画された橋梁で、道路橋に対し世界で初めてサクセムが採用されました。
工事名 (仮称)アクアタウン開発工事
工事場所 愛媛県西条市
完成年月 2005年12月
橋種 プレストレストコンクリート道路
構造形式 プレテンション方式PC単純床版橋
荷重 A活荷重
橋長 13.000m
支間長 12.440m
幅員 車道6.00m、歩道1.600m×2
桁本数 13本

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側面図 平面図

特長

本橋の断面は、サクセムを使用した主桁(プレテン桁)と一体化される間詰めコンクリートより構成されています。工場で製作したサクセム製プレテン桁を架橋位置まで運搬・架設した後、桁間に間詰めのコンクリートを打設、横締めPC鋼材で全ての桁を一体化して構成される床版橋で、一般的にこの規模の支間に採用される中空床版橋(JISスラブ橋げた)と同様の形式です。

サクセムを採用することにより、従来の中空床版桁と比較して、主桁重量を軽減できるため運搬・架設設備費を低減でき、卓越した引張特性によるPC鋼材重量の軽減や、中間横桁を減らすことによる現場作業の軽減等が可能となりました。

設計概要

サクセムの特長として、卓越した引張特性により部材厚を薄くできること、材料の緻密性よりかぶりを薄くできること、自己充填性が高いことなどが挙げられます。主桁断面形状は、これらの特長を踏まえて決定されました。

同支間で一般的なタイプの中空床版桁との比較

項目 JIS桁 サクセム桁 増減率
桁1本重量(ton)
8.2
5.3
35%減
全体主桁重量(ton)
126.9
94.5
26%減
PC鋼材重量(kg) 2476 1918 23%減

主桁断面図

製作・施工

サクセム製主桁はJIS認定を受けたコンクリート2次製品工場で製作されました。製作された全13本の桁は、トレーラー4台で現地まで運搬し、クレーンにて架設されました。

桁重量が5.3tfと軽量化が図られているため、50t吊りラフタークレーンでの施工が可能であり、荷下ろしから全13本の架設完了まで2時間程度で終了しています。主桁架設後、間詰めコンクリートを打設し、横締めPC鋼材を緊張することにより一体化され、その後、地覆・調整コンクリート等の橋面工を施工し、完成にいたりました。

桁製作

桁製作

架設完了

架設完了

下方より

下方より

完成

完成

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